まず T.Oさんです。僕の所で鉛筆デッサンを続けています。彼は鉛筆デッサンを何時も情熱を持って描いています。初め僕の所に来た時には何年か鉛筆デッサンの経験があり、非常に男性的な太い、長い線を主に描いていました。その線も現在見ると分かると思いますが、今までのに繊細さも加わり、空気の表現も的確に捕らえられています。このデッサンの様に面で石膏像をとらえていて、ますますの上達を感じます。クロッキーもここ2年、目覚ましい上達が見えます。(大庭)
次にY.Hさん、仕事をしながらこの教室に通っています。何時も1番に教室に来ています。7、8年前にまだ大橋のアートボックスでの教室の時に少しの間、透明水彩を描いていました。約1年ほど前から天神教室に来て、透明水彩画を描いています。彼女はデッサンも既に良く出来ていて、今は絵具と水の具合や、色の濃さ、薄さ、画面から受ける精神性など、ウエット・イン・ウエットの技法を使って透明な色使いを探求しています。クロッキーは女性独特の優しい線で描いています。(大庭)
次にK.Kさんです。仕事をしながら教室に通っています。大橋教室の頃からの生徒さんです。大橋時代は油絵も描いていたのですが、現在は透明水彩に挑戦しています。お仕事をされながら、何時も熱心に水彩画を描いています。作品は透明水彩の透明感を大事にしながら、彼女の優しさと、物を彼女の目を通して個性ある作品に仕上がっています。(大庭)
4人目はまだ中学3年のS.Fさんです。僕は彼女を小学校1年から指導しています。天神の教室に来てから2年、毎回の教室で僕に驚きと感動を与えてくれます。この年齢で対象物の把握をここまで正確にとらえている生徒さんは知りません。鉛筆の線の捉え方、方向性、そして対象物の収めかた、全てにおいて毎回ワクワクするデッサンを見せてくれます。クロッキーも4分、3分・2分のクロッキーを大人に交じって何のためらいもなく制作している姿を見て、その集中力には今後の作品が楽しみです。(大庭)