2015:忘れ持 貴方の事

3.11では多くの方が犠牲になり、家族を亡くされた方々、福島での原発の被害により、長年住み慣れた土地を去らざるをえなくなった方々。
僕の生まれた育った宮城での友人達の被害を、2度の訪問で嫌と言うほど肌に感じ、耳に聞き、目に焼き付いて離れないこの不条理。作家として避けては通れない、あるいは作家だからこそこの人々の苦悩、悲しみ、諦め、切なさ、見ずには居られない現実、見たくない現実、そんな人々の心の奥を表現出来ないか苦闘している。