1985〜:無題

この時期はパリで生活して5年が過ぎ、ますます自分のルーツについて考えた時期です。油絵を描いていると先生から、なぜ油絵を描くのですか?はじめは何故こんな質問をするのかなぁ〜?と思ったけど、彼等(フランス人)と同じ様に描く事は、彼等が作って来た文化に即した作品は僕の存在の証明にはたして可能か?そんな事を考え続け、東洋人である作品、肌で感じて来た日本の文化、知らず知らずに培って来た魂、それこそ僕がフランスに来た意味では無いか!そして墨を使う作品を作り始めています。日本人を出すことによってフランス人からのリスペクトがはっきりと感じています。この時期よりギィクレッテ画廊と一緒に仕事を始めています。作品を見る彼等には墨を使って現代アートをしている、日本の文化を背負いながら現代を表現していると、多くの関心を得ています、その後日本の祭りをイメージする立体に移り、カラフルな色を使う様になります。
世界 2000x2000